フリーランス報酬未払いの内容証明の書き方と文例
フリーランスや業務委託の報酬が払われないとき、請求した事実を書面に残す方法のひとつが内容証明です。この記事では、書く前の準備から、e内容証明で送る流れ、送ったあとの動き方までを順に説明します。
仕事を終えて納品したのに、約束の日をすぎても報酬が振り込まれない。フリーランスや業務委託では、こうした悩みが起きることがあります。まず、いつ、何の仕事の、いくらの報酬が未払いなのかを整理しましょう。やりとりが口頭やチャットだけでも、整理は書面にすると進めやすくなります。
内容証明は、いつ、誰が、誰に、どんな内容の文書を出したかを日本郵便が証明する制度です。支払いを求めた記録が形に残ります。ただし、文書の内容が正しいことや、相手に支払いなどを強制する効力を証明するものではありません。あくまで、請求した事実を残す手段です。
書く前に、次のものを手元に集めます。契約書や発注メール、見積書、納品の記録、請求書、報酬額と支払期日が分かる資料です。相手の氏名または会社名と、住所も確認します。振込先の口座情報も用意して、請求書の内容と食い違わないようにしましょう。
e内容証明は、インターネットで内容証明を出せる日本郵便のサービスです。利用登録をして、A4縦のWordファイルを1通5枚までで送ります。24時間受付で(メンテナンス時を除く)、郵便料金はクレジットカードで支払います。差出人の控えである謄本も残ります。
送ったあとは、書いた支払期限までに入金があるかを確認します。入金があれば、金額を確かめて相手に連絡しましょう。届いた日を残したいときは、配達証明を付ける方法があります。控えの謄本や、相手とのやりとりの記録は、あとで見返せるよう保管しておきます。
サシダスは、株式会社HADOが運営する民間サービスです。用途を選んで質問に答えると、e内容証明の規定に合ったWord文書ができます。書式は弁護士監修で、利用料は1通2,980円(税込)です。郵便料金は別に日本郵便へ支払います。日本郵便とは提携していません。
記入例
日本郵便のe内容証明の書式(A4・余白・1行の文字数)どおりに組んだ例です。人名・住所・口座・金額は架空のものです。
「未払い金の請求」の文書を、質問に答えるだけで作れます
e内容証明の規定(余白・文字・枚数)に合わせた文書ができあがり、自宅から24時間差し出せます。文面づくりとプレビューは無料。
よくある質問
- Q. 報酬が払われないとき、すぐ内容証明を出したほうがいいですか?
- 出す順番に決まりはありません。請求書を送り直したり、連絡したりしたうえで出す人もいます。内容証明は、請求した記録を残したいときの方法のひとつです。
- Q. 内容証明を出せば、報酬は支払われますか?
- 内容証明は、文書の内容が正しいことや、相手に支払いなどを強制する効力を証明するものではありません。日本郵便が証明するのは、いつ、誰が、誰に、どんな内容の文書を出したかです。請求した事実を記録として残せる点が特徴です。
- Q. e内容証明の料金はいくらですか?
- 受取人1名でA4が1枚の場合、郵便料金110円、電子内容証明文書19円、内容証明料金382円、一般書留480円、謄本送付304円で、合計1,295円です。2枚目以降は1枚ごとに366円が加わります。配達証明は350円、速達は300円が追加になります。
- Q. 郵便局の窓口でも内容証明を出せますか?
- 出せます。同じ文書を3通(相手用・差出人用・郵便局保管用)用意します。縦書きは1行20字以内・1枚26行以内などの決まりがあり、内容証明を扱う郵便局は一部です。
- Q. 報酬の請求で、内容証明には何を書けばよいですか?
- いつ、何の仕事の、いくらの報酬かを書きます。あわせて、本来の支払期日、いつまでに払ってほしいかという支払期限、振込先を書きます。長く書くより、事実を短く正確に書くほうが伝わりやすくなります。
- Q. 契約書や請求書がない場合でも書けますか?
- メールやチャットの発注のやりとり、納品の記録なども、仕事の内容や金額を思い出す手がかりになります。分かる範囲で、事実を正確に書きましょう。分からない点を推測で書かないことが大切です。
- Q. 配達証明は付けたほうがいいですか?
- 配達証明は、相手に届いた日を郵便局が証明するオプションで、350円が加算されます。届いた日を記録に残したいかどうかで、付けるかを決めるとよいでしょう。
- Q. e内容証明で送れる文書の形式や枚数は?
- 文書はWordファイルで、A4縦で作ります。1通につき5枚までです。利用登録が必要で、郵便料金はクレジットカードで支払います。